ニードル脱毛の特徴について解説していきます。
電気脱毛はどんな毛質や肌質にも対応できる
電気脱毛は直接毛穴へアプローチするのに対し、レーザー・光脱毛は肌にメラニン(黒い色)に反応する光を当てて脱毛します。
そのため、レーザーと光脱毛は白髪・うぶ毛には効果がほとんどなく、日焼け・タトゥーをしていると肌を焼いてしまう可能性があるため施術できません。
電気脱毛は毛穴から針を入れ、毛母細胞だけにダメージを与えられるので、白髪やうぶ毛、日焼けやタトゥーでも脱毛が可能なのです。
レーザー・光脱毛がなぜ白髪などに適していないかというと、白髪やうぶ毛はメラニン色素が薄いため光が照射されても反応せず、毛母細胞にダメージを与えられないからです。
そのため、ムダ毛も抜けないし、またすぐに生え変わってしまいます。
逆に、日焼けやタトゥーをしていると、黒い毛と同様に光が肌のメラニン(タトゥーの場合はインク)に反応してしまい、肌が火傷状態になってしまいます。
また、タトゥーが消えたり、変色する可能性も高いです。
電気脱毛(ニードル脱毛)のメリット
- 確実に永久脱毛できる
- 日焼けしている人でも施術できる
- 白髪や産毛も脱毛できる
- その場でムダ毛がなくなる
- ワキガ対策にもなる
確実に永久脱毛できる
電気脱毛そのものは完全永久脱毛できる唯一の方法だとFDA(米国食品医薬品局)で認められている脱毛法です。
電気脱毛はすでにお伝えしましたように、毛穴に針を差し込んで毛母細胞を直接破壊するので、確実に毛母細胞を破壊でき、そこからは毛が生えてくることはありません。
レーザー脱毛も永久脱毛できると言われていますが、確実性は電気脱毛の方が高いです。
しかも、歴史が140年以上あり、これまで多くの人が利用してきたという実績があるから、これほど長く続くと言えるでしょう。
火傷など体への副作用もほとんどなく、安全に永久脱毛をするという点が最大のメリットとして挙げられます。
日焼けやタトゥーをしている人でも施術できる
繰り返しになってしまいますが、レーザー脱毛や光脱毛はメラニン色素に反応して熱を発するため、日焼けやタトゥーは絶対にNGとされています。
それに比べ、電気脱毛の場合には、直接毛母細胞にダメージを与えますので、日焼けやタトゥーをしていても問題なく施術できます。
肌に直接影響を与えませんので、肌荒れがあるという場合でも施術できるなど、施術できる条件が幅広いというメリットがあります。
白髪やうぶ毛も脱毛できる
電気脱毛が他の脱毛方法と比べて圧倒的に優れているのは、脱毛する毛質を問わないという点にあります。
レーザー脱毛や光脱毛は、メラニン色素がないと毛母細胞にダメージを与えることができないため、白髪やうぶ毛の脱毛に効果がほとんどないというデメリットがあります。
電気脱毛は毛穴ごとに施術しますので、弱々しいうぶ毛でもメラニン色素がない白髪でも関係なく施術できます。
最近は日本人でも毛色が薄い人が増えましたが、そういう人はレーザー脱毛や光脱毛では効果を得られないこともありますが、電気脱毛なら問題なく永久脱毛できます。
その場でムダ毛がなくなる
施術をして毛が抜け落ちるのに2週間程度の時間がかかるレーザー脱毛や光脱毛に比べ、電気脱毛の場合には施術するタイミングで毛も抜きますので、施術後すぐにスベスベの肌になります。
ただし、電気脱毛でも1回の施術で終わりになるわけではありません。
毛が生えている毛穴に対して施術をするので、毛がまだ生えてきていない休止期や、成長初期の毛穴にはアプローチできないため、数カ月後にそれらの毛穴に対して処置を行う必要があります。
ワキガ対策にもなる
ワキガの原因は毛穴のアポクリン汗腺にあるとされています。
電気脱毛を行うとアポクリン汗腺にもダメージを与えることができ、汗腺の働きが弱まり、結果ワキガが気にならなくなったというケースも実際にあります。
ただし、こちらのメリットは副次的なものであり、一時的に臭いがなくなっただけで、すぐに再発する人もいますので、ワキガの根本治療ではないことを覚えておきましょう。
電気脱毛(針脱毛)のデメリット
- 毛を生やさないと脱毛できない
- 施術に痛みをともなう
- 1回の施術時間が長い
- 費用が高額
- 施術者の技術力が影響する
毛を生やさないと脱毛できない
電気脱毛は生えている毛をピンセットでつまみ、針を毛穴に差し込むため、少なくとも2、3mm程度は毛が残っている状態でないと施術できません。
そのため、脱毛前には意図的に毛を伸ばす必要があります。
普段からこまめにカミソリなどでカットしてキレイな状態を保っている人は、施術までの期間に伸びた毛が気になるかもしれません。
施術に痛みをともなう
レーザー脱毛も痛いと言われていますが、照射範囲が広いため、痛みの回数が少なくて済みます。
しかし、電気脱毛は毛穴ごとに処置をするので、50本抜くだけでも50回痛い思いをすることになります。
脱毛する部位によって痛みに差がありますが、「泣くほど痛い」という口コミもあります。
施術に時間がかかる
電気脱毛は1本ずつ毛穴に針を差し込むため、どうしても時間がかかり、一般的には1分で5~10本しか処理できません。
脇毛の本数は一般的に片方で1800本あると言われていますので、単純計算で180分もかかることになります。
1回で脱毛できる数には限りがありますので、1回3時間も施術をするというわけではありませんが、両脇となるとトータルで6時間もかかります。
他のムダ毛も処置するとなるとかなり時間がかかるのが容易に想像できるかと思います。このため、電気脱毛は時間に余裕のない人には適していません。
費用が高額
電気脱毛の費用は「1本あたりいくら」「5分あたりいくら」といった計算方法で、相場としては次のようになります。
- エステサロン(例) 100〜500円/1本 100円/1分
- クリニック(例) 300〜800円/1本 500円/1分
最近は低価格でできる電気脱毛も増えてきましたが、それでもレーザー脱毛や光脱毛と比べると高額です。
1本あたり100円で計算したとして、150本抜くとなると1.5万円もかかる計算になり、クリニックの場合には血液検査も行いますのでさらに費用がかかります。
どの部分を脱毛するかによりますが、電気脱毛はレーザー脱毛の2〜3倍の費用が発生します。このため、大量の毛を脱毛するのにはあまり適していません。
施術者の技術力が影響する
電気脱毛は手作業での脱毛ですので、施術者の技術力が結果に大きく影響する脱毛法です。特にエステサロンでの施術は人によって腕の差が大きく違います。
技術力の差は施術中の痛みになって現れます。腕のいい人が施術すれば、痛みも最小限に抑えられますが、未熟な人が担当すると痛みが大きくなり、施術後も赤く腫れることも・・・。
エステサロンの施術者は国家資格を持っているわけではなく、講習を受けているといっても実務経験のほとんどない人が担当する場合があります。
電気脱毛は職人技術に近いものがあり、誰でも上手く施術できるわけではないというデメリットがあります。
まとめ